政務活動の未来をDXで切り拓く「Engage」
by 島田迅人, 開発担当
政務活動の未来をDXで切り拓く「Engage」- 地方から国政へ、支援者エンゲージメントの新しい形
はじめに
現代の政治活動において、後援会や支援者との関係構築は、その成否を分ける極めて重要な要素です。しかし、多くの現場では、名簿管理はExcel、連絡は個別のLINEや電話といったアナログな手法に依存しており、非効率で属人的な課題を抱えています。
私たちAmu-Technologies.は、この根深い課題を解決するため、政務活動支援に特化したSaaS型CRMアプリケーション「Engage」を開発しています。本記事では、「Engage」が目指すビジョンと、その実現を支える技術、そして今後の事業戦略についてご説明します。
解決する課題:多忙な政治家と後援会の「見えない壁」
地方議員やその候補者は、限られた時間の中で、膨大な数の支援者候補(リード)との関係を構築し、後援会へと育成していく必要があります。
課題1:後援会獲得と育成の非効率性
誰に、いつ、どのようなアプローチをすべきかという判断が、議員個人の経験や勘に頼りがちになっている。
課題2:エンゲージメントの維持
一度接点を持った支援者との関係性を維持・深化させるための体系的な仕組みが存在しない。
課題3:情報の分断と属人化
活動記録や支援者の情報が各スタッフの頭の中や個別のファイルに散在し、チーム全体で共有・活用できていない。
「Engage」は、これらの課題に対し、データに基づいた客観的な次の一手を提示することで、政治活動のDXを推進します。
ソリューション:データドリブンな政務活動支援アプリ「Engage」
「Engage」は、支援者とのエンゲージメントを最大化するためのオールインワン・プラットフォームです。
会員状況の見える化
リード(非会員)から支援者、そして後援会メンバーへと至る関係性の進捗をステータスで管理。支援者の評価や紹介者情報も一元管理し、アプローチの優先順位を明確にします。
次アクションの提示
各リードのステータスや過去の活動履歴に基づき、「次に何をすべきか」をシステムが提案。電話、メール、イベント参加といった活動はすべて記録・スコアリングされ、客観的な評価指標となります。
活動の一元管理
Google Calendarと連携したスケジュール管理、地図上での会員分布の可視化(ゼンリン連携予定)など、多岐にわたる政務活動を一つのプラットフォームに集約します。
技術的優位性
「Engage」は、モダンな技術スタックを採用することで、スケーラビリティと高い開発効率、そして堅牢なセキュリティを実現しています。
- フレームワーク
- Next.js 14
- データベース
- PostgreSQL
- ORM
- Prisma
- 認証
- NextAuth.js
- UI/UX
- Tailwind CSS
フレームワーク
Next.js 14を採用し、高速な描画と優れたUXを提供します。
データベースとORM
PostgreSQLとPrismaを組み合わせ、型安全で信頼性の高いデータ管理を実現しています。
認証
NextAuth.jsによるGoogleアカウント認証を導入し、セキュアなログイン環境を提供します。
UI/UX
Tailwind CSSとshadcn/uiをベースとした、直感的でレスポンシブなUIを構築しています。
これらの技術選定により、アジャイルな開発プロセスと、将来的な機能拡張にも柔軟に対応できる強固な基盤を確立しています。
事業戦略と成長ロードマップ
私たちは、富山県の藤井大輔県議会議員をはじめとする特定事務所との密な連携を通じて、現場の真のニーズを反映したMVP(Minimum Viable Product)開発からスタートします。
フェーズ1(0〜6ヶ月)
初期ユーザー(20事務所)を獲得し、フィードバックを基にプロダクトを改善。導入実績を構築します。
フェーズ2(6〜18ヶ月)
選挙支援機能などを追加し、本格的な機能拡充を行います。口コミと紹介制度を軸に、導入100事務所を目指します。
フェーズ3(18ヶ月以降)
地方から全国へ展開。政党単位での導入も視野に入れ、顧客数300件以上と黒字化を達成します。
開発ロードマップとプロジェクト管理
私たちは、開発の透明性とコミュニティとの協働を重視し、GitHub Projectsを活用してプロジェクトの進捗を公開しています。
GitHub Projectsでの進捗管理
📋 Engage プロジェクトロードマップ では、以下の情報をリアルタイムで共有しています:
- 機能開発の進捗状況
- バグ修正と改善項目
- 今後のリリース予定
- 技術的な課題と解決策
このロードマップを通じて、私たちの開発プロセスと今後の方向性を透明性を持ってお伝えしています。
開発者募集:一緒に政治のDXを推進しませんか?
私たちは、政治活動のDXを推進する「Engage」プロジェクトに共感し、技術を通じて社会に貢献したい開発者の皆様を募集しています。
募集ポジション
- フロントエンド開発者(Next.js, React, TypeScript)
- バックエンド開発者(Node.js, PostgreSQL, Prisma)
- UI/UXデザイナー(Tailwind CSS, shadcn/ui)
- DevOpsエンジニア(インフラ構築・運用)
私たちが求める方
- 政治や社会課題に関心があり、技術で社会に貢献したい方
- モダンな技術スタックに精通している方
- アジャイル開発プロセスを重視する方
- チームでの協働を楽しめる方
開発環境
- リモートワーク対応
- フレキシブルな勤務時間
- 最新技術スタックでの開発
- オープンソースコミュニティとの連携
🚀 興味をお持ちの方は、GitHubプロジェクトをご確認いただき、お気軽にお問い合わせください。一緒に政治活動の未来を創りましょう。
市場と競合
既存のソリューションは、汎用的なCRMツールの流用や、ExcelとLINEなどを組み合わせたアナログな管理が主流です。私たちは、「政務活動特化」という明確なポジショニングと、直感的なUI/UX、そして現場の声を反映した迅速な機能開発力で差別化を図ります。
Top tip
政務活動に特化したCRMツールは、汎用的なツールでは対応できない細かなニーズに応えることができます。現場の声を直接反映した開発により、真に価値のあるソリューションを提供します。
結論
「Engage」は、テクノロジーの力で政治活動の非効率を解消し、議員と支援者のエンゲージメントを最大化することで、より良い民主主義の実現に貢献するポテンシャルを秘めています。
私たちは、着実なプロダクト開発と事業展開を通じて、この新しい市場をリードしてまいります。
テクノロジーの力で政治活動の非効率を解消し、議員と支援者のエンゲージメントを最大化することで、より良い民主主義の実現に貢献するポテンシャルを秘めています。
今後のAmu-Technologiesと「Engage」の成長にご期待ください。
- DX
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- CRM
- Next.js
- SaaS